ファイヤーボール
大分ご無沙汰にて
夏にオンシジュームを買ひきとき、一つ謎なる植物が寄せ植えになっておった。
僅か前に植ゑ替えをして、根を見るとその植物はひげ根のごとき根をしておった。なれど、如何ほどにも根が細いより、水苔のゴミなるや、根なるや判断が難きほどでござった。
オンシジュームの寄せ植ゑならば、同じやうなる育て方でよしと考へ、当初は湿らせた水苔に植ゑ替へし後、暖かき部屋に放っておいたでござる。葉自体枯れる気配もなければ、そのままにしたりせば横より面妖なる物が伸びてきしかば、これは仰天。花芽であると思ひ込みてそのままにしておったが、もしこの植物に生育環境が負担になっているならばと思ひ、特定してもらひはべりき。
其れにて、この植物はネオレゲリアと云ふさうにて、品種はおそらくファイヤーボールなりと思ひはべり。
(くれファイアボール)
(くれファイヤー・ボール)
(くれファイヤーボール)
原産が熱帯系の植物じゃさうて、調べていくうちに、どうやらこれは花芽ならざりて、脇芽なりと分かったでござる。 つまりここより横に同じものがポンポンと増えていくと…
(ぐぬぬ)
なかなかかっこよき姿をしておるね。葉は光沢がかかり、まるで作り物さながらにきれい!
しかして1番衝撃を受けしが、根は発達しておらず、支えることくらいにて、葉の中心に水を溜めて育つと云ふこと。(最初は水溜まってたけど、葉腐ると思ひて捨てしもうたのは内緒。 よく育ったね^^;
温度は暖かくて正解なりし模様。
着生植物ゆえ、活着も能ふなるが、今は季節ならざるか
中心の水面より小さき花を咲かするは、まるで睡蓮を小さくしたようでござるな。
葉の大きさに対して花の小ささ。これが花言葉「派手な装い」の元でござろうか。
なにはともかれ、時として、意図せずにをかしきものが舞ゐ込みてくるものである。
(Haruka)