ファイヤーボール
大分ご無沙汰にて
夏にオンシジュームを買ひきとき、一つ謎なる植物が寄せ植えになっておった。
僅か前に植ゑ替えをして、根を見るとその植物はひげ根のごとき根をしておった。なれど、如何ほどにも根が細いより、水苔のゴミなるや、根なるや判断が難きほどでござった。
オンシジュームの寄せ植ゑならば、同じやうなる育て方でよしと考へ、当初は湿らせた水苔に植ゑ替へし後、暖かき部屋に放っておいたでござる。葉自体枯れる気配もなければ、そのままにしたりせば横より面妖なる物が伸びてきしかば、これは仰天。花芽であると思ひ込みてそのままにしておったが、もしこの植物に生育環境が負担になっているならばと思ひ、特定してもらひはべりき。
其れにて、この植物はネオレゲリアと云ふさうにて、品種はおそらくファイヤーボールなりと思ひはべり。
(くれファイアボール)
(くれファイヤー・ボール)
(くれファイヤーボール)
原産が熱帯系の植物じゃさうて、調べていくうちに、どうやらこれは花芽ならざりて、脇芽なりと分かったでござる。 つまりここより横に同じものがポンポンと増えていくと…
(ぐぬぬ)
なかなかかっこよき姿をしておるね。葉は光沢がかかり、まるで作り物さながらにきれい!
しかして1番衝撃を受けしが、根は発達しておらず、支えることくらいにて、葉の中心に水を溜めて育つと云ふこと。(最初は水溜まってたけど、葉腐ると思ひて捨てしもうたのは内緒。 よく育ったね^^;
温度は暖かくて正解なりし模様。
着生植物ゆえ、活着も能ふなるが、今は季節ならざるか
中心の水面より小さき花を咲かするは、まるで睡蓮を小さくしたようでござるな。
葉の大きさに対して花の小ささ。これが花言葉「派手な装い」の元でござろうか。
なにはともかれ、時として、意図せずにをかしきものが舞ゐ込みてくるものである。
(Haruka)
飛鳥の都の高級品
蘇と云ふもの、延喜式(延長5年 927年)に則りて、作りてみたでござる。
そもそも、蘇は平成の世のチーズに近きもので、これをなほ加工せしものが醍醐とも呼ばれてゐたでござる。(これが現代の醍醐味の語源なりとか)
これらは飛鳥の世より作られたりしものにて、当時はあてなる者のみお口にせられざりし高級品でござった
江戸の世に入りては、公方殿も滋養強壮に食べていらした(●'w'●)
作り方は易し。牛乳を鍋に入れて、煮るのみ。
さふ申すなれば作ってみき。
げに、採らるる量以外にも、牛乳に対して作らるる量が極端に少なきことも高級品の由の一つやもしれぬ…
以下感想をしたためてみき
☆にほひ☆
牛乳よりも臭みがござらぬ‼︎ はつかに甘き
なかなか鼻を近づけざらば、にほひは分からず
☆舌触り☆
些かザラッと致すが、粉チーズの有り様にあらず。全体的にしっとりしてまとまりたり。
☆味☆
牛乳をなかなかさっぱりさせき味で候。
甘みが些かあるでござるが、口に入れし最初のみ、ほんのはつかに乳臭さが残る(-.-;)
されど、後味良し。すっと消えていく感じ。
なれど結論を申し上げるに、某は味覚に乏しきか、飛鳥の者々や公方殿の如くあてなる者にあらずめり…^^;
(Haruka)
水面の炎
植物は面妖な者多かり
そこで、夏に我が庭にて咲きたりきホテイアオイなぞいかがでござろうか。
これ、をかしき子にて、皆のものご承知の通り、浮遊植物(根っこが地面にあらず、水中をたゆたふ者)の一つなり。('£' ).。oO(高校の生物の最後の方にやりんすね〜)
葉はよくぞみかくると思ふが、普段中々花は見ませぬ
某は面目なきて、今年水瓶にかしづきて始めてホテイアオイの花を見き。
水面より炎がボゥっと昇ってゐるようにて、その御文様、いと面妖でござる。
冬の寒さは厳しきようであるが、夏の暑さにはめっぽう強し。30℃超えるも余裕でござる! 肥料はいらず、夏の直射日光に当つるのみに、バンバン増ゆ。 根伸びて、根を土に下ろしせば、株巨大化し、子株も増したりし。 あまりにも増えせば、夏場は切りて、ポイッとして庭の肥やしにしたりし(かたじけない🙏
株の中央部に膨らみありて、ここがスカスカでござったので、此の部分にて浮力を得ておると思ふ❗️ 此の膨らみは他に蘭科のバルブのごとき役割もあるのでござろうか…
皆のものも、かしづきてみたまへ!
水位が下がりせば、水足すのみと容易でごさるよー(とはいえ、増ゑ過ぎたからといって川や湖等水辺に捨ててはいけませんぬー!にはかに生態系が崩れてしまう故(*^ω^*)
IUCNの世界の侵略的外来種ワースト100に選ばるるだけはありんすね…
とはいえ、かく申す幻想的な花、結構好いておる!他にも幻想的な花はあるもんならむや?
(Haruka)